何かがおかしい!?介護職員と利用者の関係

介護の現場で介護職員と利用者という関係性は、無意識のうちに上下関係を生みます。
どちらが上かというと・・・
サービスを利用している利用者が上かと思いきや、なぜか介護者の方が上の立場に立つことが多いのです。

これは一般的なサービス利用には考えられないことで、医療・介護業界の独特な現状だと思います。

独特な医療・介護業界のサービス事情

お金を払ってサービスを利用しているのにも関わらず、介護を受けるという行為によって立場が逆転してしまう。

ご利用者をお客様として、「〇〇様」と呼び、徹底して敬語を使っている事業所もありますが、大抵の事業所はご利用者にタメ口を使っています。(※タメ口が絶対に悪いとは言いません。それぞれの事業所の考え方や相手との距離感や関係性があってのことだと思うので。)

ただ、一般的に私たちがお金を払って何かサービスを利用する時、いきなり親しくタメ口で話しかけられたら、ちょっとびっくりしますよね?
私たちがホテルや旅館に泊まるとき、そこの従業員のみなさんはお客である私たちにタメ口なんか使いません。

例えばマッサージなどを受けるときも、お金を払ってやってもらっているんだから当然のこととしてマッサージを受けます。
もちろん、「ありがとう。」という感謝の気持ちはもちますが、受ける側が申し訳ないという気持ちでいっぱいになることなんてありませんし、マッサージ師もしてやっているという傲慢な気持ちや態度はお客には見せません。

 

でも、介護施設では介護者が介護をしてやっているという傲慢さがあちこちで見られます。

「トイレに行きたい。」と頻繁に訴えかける方に対し、あからさまに嫌な顔をしたり、転倒の危険性が高い利用者が立ち上がって歩こうとすると「危ないから座ってて!」と声を荒げたり・・・。

ご利用者が介護者に何か頼みごとをしたり訴えたりすることをあまり良しとせず、自分の意思で行動することも、勝手な行動または迷惑な行為だと捉えられがちです。

介護とストレスと接し方

介護者の心の余裕やストレスがご利用者への接し方に大きく影響することはよくわかります。
介護は時に自分の気持ちのコントロールが必要な場合があることもよくわかります。
でもそれだけでは済まされない問題です。

行き過ぎた言葉遣いや態度は虐待に発展するからです。
ストレスを感じていたら虐待してもしょうがないというわけではないからです。

もしも個人的に、人に対して優しくなれないとか、気持ちのコントロールが難しいと感じているのであれば、ご自身が何かしらケアを受ける必要があるかもしれません。
また、ストレスマネジメントについて学んでいくこともできます。

もしも、職場全体の雰囲気に流されて、言葉や態度が雑になってしまっているだけだとしたら、それはすぐに修正することが可能です。
施設全体の雰囲気を一人で変えていくということは難しいかもしれませんが、「『自分』は丁寧に接する」と決めて実践していくことはできるからです。
そうすると、だんだんと類は友を呼ぶ形式に仲間が増えていくかもしれません。

 

ご利用者を大切にするとはどういうことなのか?

介護の仕事ってどういう仕事なのか?
お金をもらってサービスを提供するってどういうことなのか?

改めて考えることによって、自分の立ち位置が明確になってくるのかもしれませんね。



  
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