外国人の学生に日本語を教えるおばあちゃん

10月1日放送の『世界のいま』というNHKのテレビ番組で、タイ人の学生に日本語を教えている85歳の女性の特集がやっていました。

女性の名前は田口陽子さん83歳。
田口さんは現在、神奈川県内の高齢者施設に入居されています。

田口さんから日本語を教えてもらっているタイ人の学生は、サラン・ナンタラットさん21歳、男性。
バンコクの大学で日本語を勉強しています。
サランさんには将来プログラマーとして日本の企業で働きたいという夢があります。

バンコクの大学で学ぶサランさんに、神奈川県在住の田口さんがどうやって日本語を教えているのかというと

その方法は・・・

 

パソコンを使ったスカイプという方法。

 

田口さんは外国には行ったこともなく、日本語しか話せません。

 

どのようにして日本語を教えているのかと思ったら、サランさんはすでに日本語がかなりお上手でした。

サランさんは田口さんとの日常会話を通して、日本語の敬語の使い方や細かい言い回し、日本の心や文化を学んでおられました。

 

ステキなだと思ったのは、日本語レッスンをするときには、田口さんが着物に着替えていたことです。
サランさんとお話をするときにはいつもそうされるとのこと。

日本の文化を伝える心、正装で生徒に向き合う心、本当にステキだなと思います。

田口さんはとても上品な物言いの方で、きれいな日本語を使われます。
田口さんから学ぶサランさんもまた、きれいな日本語を使われていました。

 

サランさんは9月に日本の会社で1ヵ月間の研修があり、そのために田口さんに敬語の使い方について相談をされていました。
会社の偉い方へのあいさつのしかたや、何か教えてもらった時は「教えていただいてありがとうございます。」とお礼を言うようにとご指導されていました。
「日本人は礼に始まり礼に終わる。」という言葉は、そういう生き方をし、年齢を重ねた田口さんだからこそ、伝えられる言葉だと思いました。

日本の会社にやってきたサランさんはとても礼儀正しく、好青年でした。

研修を受ける会社は大阪にあったのですが、日本で過ごす最初の週末に神奈川県へ行き、田口さんとの初対面を果たしました。
サランさんを出迎えた田口さんは、もちろん今日も着物。
サランさんに会って「ステキ~!」と目をキラキラさせていました。

国境を越えた出会いに、見ているこちらも心がほっこりしました。
国籍も年齢も性別も違うけれど、二人の間には特別な絆があるように感じました。

 

田口さんは、社会貢献がしたいという思いから、サランさんに日本語レッスンを始められたそうです。
ご本人が提案されたのか、ご家族が勧められたのか、それとも施設の職員さんや他の誰かがお願いされたのか、始められたきっかけはわかりませんが、田口さんはこの日本語レッスンにとてもやりがいを感じておられるように思いました。

何かしたい!という高齢の方のために、もっと活躍できる場がたくさん作れたらいいですね。



  
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