他人の話を聴くときについついやってしまう自分の癖【相談援助技術】

人の話を聴いていると、自分とは違う相手の考えに納得がいかなかったり、イライラしてしまったりすることがあると思います。

ついつい相手の意見を覆すことを言ってしまいたくなったり、自分の価値観で決め付けて話を解釈してしまったりすることもあります。

あなたはどのような癖をもっているでしょうか?

 

相手の話を聴いてイライラしてしまうのは、自分の中に「~でなければならない」という観念が存在しているからです。

この観念は、心の壁またはメンタルブロックと呼ばれています。

これは、自分の価値観とそぐわないことを見たり聞いたりしたときに、違和感を覚え、不安や恐怖、悲しみ、怒りの感情となって湧き上がってきます。

自己覚知についてはこちらの記事をお読みください↓↓↓

介護職員に必要な自己覚知って何?自己覚知の方法は?

2018年4月19日

 

癖があると、偏った話の聴き方になってしまい、適切な援助ができないこともあります。

話を聴いているときに、ついつい自分がやってしまいがちな癖を知ることをが大切です。

人の話を聴く時に気をつけなければならないこと【自分の癖を知ろう!】

思い込みで人の話を聴かない

思い込みが強く、決めつける癖がある

「きっとこの人は~なんだわ」
「どうせ~なんでしょう」

適当な解釈をしない

知ったかぶりをする癖がある

「あぁ、それは~ですね」
「わかりますよ。だから~なんでしょう」

憶測で判断したり、返事をしない

似たような事例と照らし合わせて、同じ援助をしようとする癖がある

「それはたぶん~ですね」
「以前にも似たようなことがあったからわかるんですよ」

相手を批判しない

一方的に意見を言いたがる癖がある
批判的な態度をとってしまう癖がある

「あなたは~するべきですよ」
「ダメですよ、そんな考え方は」

自分が話し手にならない

言いたがりの癖がある

「私も~なんですよ」
「わかります。私も同じようなことがあって~」

指導的にならない

教えたがりの癖がある

「そういうときは~すればいいんですよ」
「~してください」
相手が求めているときには、アドバイスをすることも必要ですが、援助者の意見を押し通すような伝え方は控えましょう。

 

援助者のスキルアップ

自分がどのような価値観や癖を持っているのかを知ることで、自分自身の許容範囲が広がったり、相手の話を聴く姿勢・態度が改善できたりします。
相手がより話しやすい雰囲気を作れるように、自己覚知を通して、援助者自身も成長していくことが求められています。

 

相談援助は、援助者が何かアドバイスをするよりも、適切な質問を繰り返しながら、ただ話を聴くことで、話し手(クライアント)が自分で解決できることの方が多いといえます。

誰かに話をするだけで心がラクになる
話をすることで、心が整理されていく
そういった、ちょっとホッとするようなことの積み重ねで、心に余裕ができ、クライアント自身が、自分ででどうすればいいのかを見つけ出せるのです。

問題を解決するのは援助者ではなく、クライアント本人の自己決定にあるといえます。

クライアントを自己解決へと導けるよう、振り返りを行いながら、日々の経験を積み重ねていきましょう。



  
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