介護や福祉の資格には、修学金貸付制度が設けられています。
資格を取ろうと思うと、まずは国家試験を受験するための資格条件をクリアしなければなりません。
学校や研修に行くのにもお金がかかりますよね。
以前は実務経験を積んで介護福祉士を取る場合は、研修の受講は義務付けれれていなかったため3年の介護現場での実務経験があれば受験できました。
でも、平成29年度の国家試験からは実務経験3年に加えて、実務者研修の受講が介護福祉士の試験を受験するための必須条件となりました。
実務者研修を受講するためには、10万~15万程のお金がかかります。(※養成機関によって金額は異なります。)
実はこの実務者研修の受講が義務付けられた年からは、介護福祉士を受験する人が激減しているんです。
決して安くはない費用がかかるということも、原因の一つにあるのではないかと考えられます。
人材が不足している福祉業界では、資格をとって働きやすいように、福祉の資格に対して資格取得支援制度が設けられています。
国と都道府県が支援する修学金貸付制度とは?
窓口⇒各都道府県の社会福祉協議会
介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度
実務者研修を受講するために、必要な資金を貸してもらえる制度です。
実務者研修の受講費用や参考図書等の費用について、最大20万円まで貸してもらえます。
貸付制度ではあるのですが、介護福祉士の資格取得後、2年間介護の業務に従事することで返還が全額免除されます。
ですので、実質無料で実務者研修を受けて介護福祉士を取得することが可能ということです。
介護福祉士修学資金
介護福祉士の資格を取得するために、養成学校(専門学校等)に通う際に必要な資金を貸してもらえる制度です。
入学準備金 20万円以内
学費 5万円以内(月額)
就職準備金 20万円以内
国家試験受験対策費 4万円以内
※特に認められる場合は、生活費加算あり。
貸付制度ではあるのですが、介護福祉士の資格取得後、5年間介護の業務に従事することで返還が全額免除されます。
貸付制度のメリットとデメリット
<デメリット>
3年の実務経験後に介護福祉士の資格を取得できるので、それからまた2年働いてようやく費用の返還が免除になるということなんですね。
介護の仕事未経験の方がこの制度を利用する場合は、受講費用が無料になるまでには5年の年月が必要だということです。
介護福祉士の資格を取得するために専門学校に通った場合も、学校を卒業後介護福祉士の資格を取得し、継続して5年勤務した場合に返還が全額免除されます。
なんとなく勉強してみようかなとか、自分にできるかどうかわからないけれど、やってみようかな・・・という気持ちで申し込む場合は、もしかすると長続きせずに途中で断念してしまい、結局は借りた資金を返金しなければならなくなるケースもあります。
<メリット>
介護の仕事をがんばりたい!という熱い思いのある方や、すでに実務経験が3年近くあり、なるべく費用をかけずに実務者研修を受講したいと考えている方であれば、返金が免除になる可能性も高いと思うので、そういった方々には絶対に利用してもらいたい制度です。
実務経験があれば誰でも受験できていた頃とは違い、今は介護福祉士の資格を取ろうと思うと高額な費用が発生します。
本来であれば自分で払わなければならないところを、公費で支援してもらえるというのはとてもお得で、ありがたいことだと思います。
資格を取得すればキャリアアップも望めるので、ぜひ挑戦してみてください。
詳しくはお住いの地域の社会福祉協議会にお問い合わせください。
介護未経験の方におすすめの資格取得応援制度
介護未経験で、興味はあるけれど自分にできるかどうかわからない、仕事を長く続けられるかどうかわからないという方は、民間の就職支援サポートを利用して資格を取得することをおすすめします。
民間の就職支援サポートは、就職に際して希望の条件の施設を紹介してくれたり、施設見学や面接交渉などを行ってくれます。
また、就職後もアフターフォローを行ってくれるので、仕事での悩みがあるときなども相談にのってくれるので心強いです。
無料で利用でき、未経験・無資格の方でも登録することができます。
かいご畑では、介護職員初任者研修の他、介護福祉士実務者研修、介護福祉士受験対策講座なども用意されています。
⇒かいご畑の資格取得応援制度はこちら