「本人の嫌がることはしません」は介護放棄!?

介護をしていると、ご本人が食事をしたがらないとか、入浴をしたがらないといった場面に出会うことがあります。
介護者としては食事をしてほしいし、入浴をしてほしいと思っています。

でも、本人がしたくないなら無理にはすすめない。
無理強いすることはできないから何もしない、ということがあると思います。

「本人の気持ちを尊重している」

聞こえはいいですが、結果的には何もしていないことになります。

解決すべき課題があるのにも関わらず、何もしない。。。

これは介護放棄に当たるのでしょうか??

・・・

もしそうならば、逆を考えてみるとどうでしょうか。

本人が嫌がるのにも関わらず、無理やりお風呂に入らせることは??

これだって本人に精神的、身体的に苦痛を与えることになりかねません。
どうにかすると虐待のようにもとれます。

無理やり何かをする・・・これも正解とは思えませんよね。。。

では、どうしたらいいのでしょうか??

本人の気持ちが向かないときの対応

本人の気持ちを尊重したその結果、
結果だけを見ると何もできていないかもしれないけれど、目標を決めて、それを達成するためにどれだけの努力をしたのかという事実があるのかないのかでずいぶん変わってくると思います。

つまり、「本人が嫌がるからやめておこう」であっさり引き下がるのか、それとも『どうすれば気持ちが向くのか』を考えて行動してみるのかで、諦めて投げ出しているのか、そうでないのかが変わってくるということです。

 

その人のことをどれだけ知って、どれだけ考えて、どれだけ行動して・・・

決して「ま、いっか。」で開き直らず、その人にとって何が一番いいのかを考え抜く。

なぜ食事をしたがらないのか?なぜ入浴をしたがらないのか?
そもそも、それら(食事や入浴)をしなければ、本人にとってどのような不都合が生まれるのか?

それらの行為に気が向かない原因を考え、どうすれば意欲がわくのかを考えて取り組んでいくこと。

これほど本人のことを考えて行動しているのであれば、介護放棄をしているなんて言えないのではないでしょうか。

介護者が考えて行動すればするほど、たくさんの情報が集まります。
いろいろアプローチをしてみて、結果的にはうまくいかなくても、それは目標を達成するための途中段階であると言えます。

 

「本人の気持ちを尊重している」
この言葉に甘えて、やるべきことを全く何もしていないのであれば、本人に関わることを放棄していることになるかもしれません。

でも、「本人の気持ちを尊重」した上で、私たちにはまだ何かができるはず!と思って関わっていけば、きっとお互いにとって良い方向へと進んでいくのではないかなと思います。



  
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