介護の仕事をしてみたいけど、自分が介護に向いているかどうかわからない。
もしくは、介護の仕事を始めてみたけれど、自分には向いていないのではないかと悩んでいる。
そんな人のために、今回は私が考える介護の仕事に向いている人の特徴をお伝えしたいと思います。
そもそも仕事に向き不向きってあるの??
仕事に対しての適正というものは本当にあるのでしょうか?
初めてやったけれどなぜかうまくできる人、何度もやってみるけどなかなかうまくできない人。
そういったセンスの差などを見ると、やっぱり人には向き不向きというものがあるんだなと感じます。
中には天才的なセンスで、ぐんぐん伸びていく人もいます。
では、センスがない人は諦めなければいけないのでしょうか?
いいえ、仕事に対する向き不向きを乗り越える方法があります。
その方法とは・・・
この記事の一番最後にお伝えしますので、よければ読み進めてみてくださいね。
介護の仕事に向いている人・向いていない人の特徴
いい介護をする人というのは、意外にもおとなしい方が多いように感じます。
介護の仕事を始めるときに「人見知りです」と悩まれる方も多いのですが、何も話をしなくても、ニコニコしてお年寄りさんのそばにいるだけでも安心感を与えることができたり、そんな方にはお年寄りさんの方から話しかけてくださることもあります。
介護は人を相手にする仕事ですので、コミュニケーション能力について過敏に心配されがちなのですが、おしゃべり上手な人よりもむしろ聞き上手な人の方が向いている傾向にあります。
聞き上手な人も十分コミュニケーション能力が高いといえます。
何か話さなきゃとか、相手を楽しませなきゃと思って、初対面でも必要以上に相手との距離を詰めようとする人もいますが、自然な距離感で大丈夫です。
関係性は時間をかけて徐々に築いていくことができます。
また、すぐに口を出したり手を出し(貸し)たりせずに、待てる人。
介護は何かとお手伝いをするというイメージがあるかもしれませんが、じっと待つことや見守ることもとても大切です。
世話好きで何でもしてあげたい人というよりは、相手の状況に合わせて支援できる人の方がいいです。
自分をもっていて、もっていないような人、表に出さない人の方が、相手に合わせることができます。
逆に自己主張が強い人は、自分の考えで相手をコントロールしようとしてしまったり、自分のものさしで物事を判断してしまう傾向にあるので、相手のことを受け入れられなくてストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。
気の短い人や感情の起伏が表に出やすい人も、介護ではいい状況を招かないでしょう。
介護の仕事で重宝される人ってどんな人?
人に対する思いやりがある人
介護は対人援助ですので、人に対しての理解、思いやりというのはとても大切になってきます。
相手のことを受け入れ、尊重できるかどうか。
自分の考えの及ばないことが起きたりすると、人は困惑したり恐怖感を感じたりするものです。
でも、相手がなぜそのような行動とったのか想像できる人というのは、状況を受けれることができたり、相手のことも受け入れることができます。
そうすれば相手の気持ちに沿った適切な接し方をすることができます。
表面的なことだけで判断せずに、原因を考えられる人
上記でも少し触れましたが、相手がなぜそのような行動をとったのかを考えられる人というのは、状況をうまく変えていくことができます。
表面的なことだけを信じてしまうと、ただただ「相手が怒っている」とか「興奮している」という見方になってしまい、原因を相手のせいにしてしまいます。
もしかすると、別なところに原因があるのかもしれないのに、それを考えようとしなければ根本的なところを解決することができなくなってしまいます。
体の症状にしても、体調不良の場合、今の症状を引き起こしているのは何が原因かを考えれば早期対応ができます。
もちろん勝手な判断は危険ですが、全てをお医者さん任せにするのではなく、介護の力でできることもたくさんあります。
発想力・創造力がある人
介護は人や物を使えば、もっと生活が豊かになります。
一人ではできなかったことができるようになったり、介護する側もされる側も、精神的や身体的にも楽になったりします。
創意工夫ができる人というのは、楽しみや生きる力を見出せる人でもあると思います。
仕事の向き不向きを乗り越える方法とは?
介護の仕事に関わらず、仕事をする上でその仕事を好きになれるか?その仕事に楽しみを見出せるか?が大きなポイントとなると思います。
嫌々やる仕事に、向きも不向きも議論する必要ありませんよね?そもそもやる気がないんだから。
やっていて楽しみや使命感を見出すことができれば、その仕事を極める意欲がわいてきます。
勉強して知識や技術を身につければつけるほど、できることは増えていくし、できることが増えていくと、ずっと楽に仕事ができるようになる。
お客様(利用者様)に迷惑をかけることも減ってきます。
仕事が向いているかどうかわからないと悩んでいる方は、「自分では役不足なのでは・・・」と不安な気持ちを抱えていたり、いまいち仕事に対してのモチベーションが上がらないという方なのではないかと思います。
向き不向きを考えることも大切なのですが、まず、仕事に対して楽しみを見出せるかどうか?どうすればもっと楽しく仕事ができるようになるか?を考えてみるといいと思います。
冒頭でお伝えした向き不向きを乗り越える方法ですが
それは、何度も何度も練習すること。
自分の役割を演じ続けること。
人は役割を与えられると、その役割に応じた性格に変化していくって知っていましたか?
リーダーになる人は、リーダーシップがあるからリーダーになるのではなく、リーダーになったからリーダーシップがついていきます。
「介護の仕事は自分の役割である」と自覚し、どんな介護職員になりたいのかを考えれば、それだけで自分の思い描くような介護職員に近づいていくことができます。
「今の自分にできる介護をする」のではなく、「介護職員として自分にできることは何か?」を考える。
そして何度も何度も練習(経験)することです。
初めはうまくできなかったとしても、繰り返し行ううちに必ず上達しますし、いろんなことがわかってきて視野や考え方も広がっていきます。
場数を踏んでいけば、とっさの出来事にも対応できるようになります。
センスの差は、努力と経験値で埋めることができます。
それには時間がかかるかもしれませんが、焦らずじっくりやっていきましょう。
すごい熱意をもってとはいいません。
「ちょっと楽しいかも」このくらいの気持ちでも十分です。この気持ちがあれば、努力すること、やり続けることが苦ではなくなります。
今の状況を少しでも変えたいのであれば、仕事が「ちょっとだけ楽しくなるような工夫」をしてみてはいかがでしょうか。
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