脳血管性障害による認知症とは?原因や症状・発症年齢など

昨日まではお元気だった方が、病気をきっかけに突然認知症になってしまうことがあります。

脳血管性障害による認知症です。

アルツハイマー型認知症はゆっくりと進行する認知症ですが、脳血管性認知症は病気をきっかけに認知症状が現れます。

脳血管性障害とは?

脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などが原因で、脳の血管が詰まったり破れたりして、一部の脳細胞が死んでしまうことで起こる障害です。

具体的な障害・後遺症については、もう少しあとで↓ご説明いたしますね。

脳卒中を引き起こす要因は?

脳卒中を引き起こす要因には、生活習慣病である、高血圧・脂質異常症・糖尿病、心房細動などがあげられます。
動脈硬化が進み、血管がかたくなることで、詰まりやすくなったり破れやすくなってしまうのです。

脳卒中の発作時の症状

脳卒中が起こったときには、次のような症状があらわれます。

激しい頭痛
めまい、歩行困難
体の左右どちらかにしびれがある、力が入らない
片方の顔が下に下がっている
言葉がいいにくい、言葉が理解できない
目が見えにくくなる、視点が合わない
意識喪失

これらの症状が起こった場合は、すぐに救急車を呼んで病院へ行きましょう。

症状が現れても、しばらくすると回復することもあり、そのまま病院へ行かないで済ますこともあるのですが、実は脳卒中が起こっており、しばらくして今度は大きな発作が起こるといったこともありますので、一過性の症状だったとしても、必ず受診するようにしましょう。

早期発見・早期治療が大切

治療が早ければ早いほど、障害となる後遺症を小さくとどめることができる場合があります。

特に軽い脳梗塞の場合には、血管が詰まっていてもそれを点滴等で流すことで、ほとんど後遺症もなく回復することもあるのです。
時間が経てば経つほど、脳細胞が障害を受けるので、早く治療を開始することが重要です。

脳卒中の後遺症とは?認知症との関係は?

脳血管性障害とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、一部の脳細胞が死んでしまうことで発症する障害であると前述でもお伝えしました。
これは脳卒中の後遺症です。

脳全体に障害が及ぶのではなく、細胞が死滅した一部分だけ障害を受けます。
ですので、傷害された部分と健常な部分があるので、脳のどの部分が障害を受けたのかによっても症状は変わってきます。

障害が軽度であれば認知症にならない場合もありますし、重度の障害を受けると、突然重たい認知症の症状が現れることもあります。

また、傷害された部分によっては、認知症状は軽くても、手足が麻痺したり、言葉がうまく話せないなどの障害を負うこともあります。

脳血管性障害による症状には、以下のようなものがあります。

歩行障害 運動麻痺による歩行が困難になる

言語障害 聞いた言葉は理解できるが、発語が難しい『運動性失語』や、発語はできるが、聞いた言葉が理解できない『感覚性失語』になる

嚥下障害 運動麻痺により食べ物を飲み込むことが難しくなる

感覚障害 感覚麻痺により、外からの感覚を脳で認識することができず、痛みや温度を感じにくい

知覚障害 目は見えているが、それがなんなのか脳で認識することができない

認知障害 他の認知症と同じように、記憶力や判断力が低下する

 

症状の変動は激しく、時と場合により、同じことでもできたりできなかったすることがあるので、「まだら認知症」と言われることもあります。

症状に対して自覚があることが多いため、落ち込んで意欲がなくなったり、うつ状態になる場合もあります。

 

脳卒中の発症年齢は?

脳梗塞は加齢に伴い発症率は高くなってきますが、脳出血やくも膜下出血は60歳未満が多く、加齢に伴い減少傾向にあります。

若い方の中には、もっと高齢になってから起こる病気だから、今は心配ないだろうと考えている方も多いかもしれませんが、30代の方でも脳梗塞などを発症することがあり、若くして障害を負ってしまうこともあるのです。

生活習慣や体調によっては、誰にでも起こり得る可能性のある病気といえます。

高齢者に多い多発性脳梗塞とは?

大きな脳梗塞が起これば、何かしら体に変化が現れるので、気が付くのですが、小さな脳梗塞の場合は梗塞が起きていても気が付かないこともあります。

複数の小さな脳梗塞が多発するものを多発性脳梗塞といい、高齢者に多いといわれています。
よって少しずつ脳細胞が障害を受けるので、この場合は徐々に認知症が進行していきます。

アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の違いとは?

症状が緩やかに進行していくのに対し、脳血管性認知症は再発するたびに悪化するので、階段を下るように段階的に認知機能が低下していきます。

つまり脳卒中の再発を防げば急激な悪化を防ぐことができるということです。

認知症状には大きな違いはないのですが、脳血管性認知症の場合は、まだら認知症といって、しっかりしている部分と、認知機能が低下している部分があったり、また、時間によっても、できるときとできない時があるなど、症状の現れ方には多少差があります。

また、脳の障害を受ける場所によっては、認知症状の他にも、運動麻痺や感覚麻痺が伴うというところが特徴的です。

脳卒中の予防方法

脳卒中の要因となるのは、高血圧・脂質異常症・糖尿病、心房細動などの生活習慣病です。

これらの病気にならないように、健康的な生活を行うことで、脳卒中を防ぐことができ、結果、脳血管性障害を防ぐことができます。

具体的な生活習慣としては、以下のようなものがあげられます。

バランスの良い食事
質のよい睡眠
適度な運動(有酸素運動が効果的)
禁煙
過度なアルコールを控える
ストレスの解消

また、定期的に健康診断を行えば、体の状態を把握して早めに体調を整えることができます。



  
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