初任者研修と実務者研修のどっちを受講した方がいい??

これから介護の資格を取ろうと考えている方にとって、どのような資格をとればいいのか迷うところだと思います。

特に、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修の違いがわからなかったり、どちらの講座を受講すればいいのかがわからないという方も多いと思いますので、それぞれの講座の違いや、特徴についてお話したいと思います。

まずは介護の資格のおさらい

介護の国家資格といえば介護福祉士ですが、この介護福祉士を取得するまでの間にはいくつかの道のりがあります。

専門学校等で介護を学ぶ方であれば、2年間の学業を終え、卒業と同時に介護福祉士の受験資格が与えられるので、国家試験を受けて合格すれば介護福祉士の資格を取得することができます。

一方、学校には行かずに、実務経験を積んで介護福祉士を取得する場合は、3年の実務経験と介護福祉士実務者研修を修了していることが受験をするための必須条件となります。

ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、介護職員初任者研修は介護福祉士を取得するための必須条件ではないんですね。

では何のために介護職員初任者研修があるのかというと、段階的に介護を学んでいくための、入門講座のようなものです。でもただの入門講座ではなく、この初任者研修を受けるとホームヘルパーとして訪問介護で働くことができます。(2013年からホームヘルパー2級は介護職員初任者となりました。)

介護未経験から資格を取得する場合は

①介護初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

②介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)

③介護福祉士

の順序でキャリアアップをしていくというのが一般的です。

ただ、資格は持っていなくても、すでに介護現場で仕事をしていて、ある程度介護に対する知識や技術のある方や、本気で介護の仕事をして資格が取りたいと考えている方であれば

①介護福祉士実務者研修

②介護福祉士

の方がいろんな無駄を省くことができます。

自分はどの段階からスタートすればいいのか迷われる方は、次の初任者研修と実務者研修の違いを読み進めてみてください。

初任者研修と実務者研修の違いは??

一番大きな違いは、介護福祉士の受験資格に必須かどうかという点です。
初任者研修は受験資格必須条件ではないのに対し、実務者研修の修了は必須条件です。

また、学ぶ内容や受講時間なども大きく異なります。
初任者研修が130時間なのに対し、実務所研修は450時間も勉強時間があります。
初任者研修は介護の基本を学ぶ研修であるのに対し、実務者研修はより実践的な内容となっています。
ただ、科目として重複しているものもあるので、実務者研修は「初任者研修+実践的な内容」というイメージをもっていただければいいかと思います。

初任者研修と実務者研修の比較表

初任者研修と実務者研修のどっちを受講した方がいい?

表を見てわかるとおり、どちらとも受講にあたっての資格はありません。つまり両方とも、未経験の方でも無資格の方でもどなたでも受講することができます。
だったら初めから実務者研修を受ければいいんじゃないの?とお思いますよね?もちろんそれでもいいと思います。

ただ、実務者研修は、初任者研修に比べて総カリキュラムの時間がとても長いです。一気に勉強するのは結構大変なことかもしれません。受講する人の意気込みによっても変わってくるとは思いますが・・・。

初めに初任者研修を受けてから実務者研修を受ける場合、重複している講義内容もあるので、実務者研修の受講科目が免除されたり、料金も変わってきます。
もちろん初任者研修だけでなくても、すでにヘルパーの資格をもっていたり、介護職員基礎研修を受けている方などは受講科目や受講料金が変わってきます。

いきなり実務者研修を受けてもいいですし、初任者研修→実務者研修という形で段階を経て受けても、勉強する内容は同じですし、時間や受講科目が重複しないようになっています。

 

では費用面ではどうでしょうか?

初めから実務者研修を受けるのと、初任者研修→実務者研修を受けるのとではどちらがコスト面でお得なのでしょうか?

持っている資格に応じて受講科目が免除され、料金も安くはなりますが・・・

実務者研修だけ受ける人と、初任者研修+実務者研修を受ける人とでは、やはり前者(実務者研修だけ受ける人)の方がコスト面ではお得です。

初任者研修を受けている人は、受講科目が免除され料金が安くなるといっても、3~4万しか安くなりません。

コストを抑えたいという方は、初めから実務者研修を受けてもいいかもしれませんね。

 

ただ、先ほどもお伝えしましたが、実務者研修は、初任者研修に比べて総カリキュラムの時間がとても長いです。
スクーリング(通学)の日数は少ないのですが、自宅学習(通信)を合わせると6ヶ月勉強しなければなりません。
もしも実務者研修を受けてみて、やっぱり自分には介護は難しいかも・・・と思ったとしても、途中でやめても費用は戻ってきませんし、難しい勉強内容についていかなければなりません。

初任者研修を先に受ければ、勉強する内容も介護の基礎的なことですし、勉強する間に自分の気持ちや適性などを見つめ直すこともできます。

また勉強をするペース(キャリアアップのペース)も自分で調整することができます。
初任者研修を受けて、次の段階(実務者研修)は少し先延ばしにして休むこともできます。
介護福祉士の受験資格を得るためには実務経験が3年必要なので、十分時間はあります。

 

どちらの研修を受ければいいのか?という問いは、あなたの目的がどこにあり、どこまでのことを目指しているのかによって変わってきます。

すでに介護現場で働いていて、このまま実務経験を積んで介護福祉士を取るという見通しがある方や、介護未経験でも、介護の仕事がしたい!という思いのある方、一気に勉強してしまいたい!と思う方は実務者研修が向いていると思います。

介護の仕事が自分に合うかどうかはわからないけれど、就職のために基礎的な資格をとりたいという方や、ゆっくりキャリアを積んでいきたいという方は初任者研修がいいのではないでしょうか?

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