認知症ケアのコツが知りたい!

認知症の人と接するときの悩み

認知症の人にどう接していいのかわからない。。。という声をよく耳にします。
こういった声を耳にするたびに、何がわからないんだろう??普通に接したらいいのに??と思っていました。

でも、よくよくお話を聴いてみると
「同じ話を繰り返しされたとき、どんな反応をすればいい?」とか、
「こちらの言いたいことが全然理解してもらえないけど、こういう場合どうすればいい?」とか、
「突然怒り出すことがあるんだけど、そんな時はどうしたらいい?」とかとか・・・

いろいろと悩みがあるようです。

認知症の方と接するときに戸惑う人は多いのかもしれませんね。
認知症の方と接する上で気を付けなければならないことや上手にコミュニケーションをとっていくためのコツは確かにあります。

コツはあります!が、

そのコツをご紹介する前に、お伝えしておきたいこと、大前提として知っておいていただきたいことがあるのです。

これがなければ、コツだけ掴んでもその場しのぎの対応で終わってしまいます。。。

認知症の人と接する上で一番大切なこととは?

それは、相手との信頼関係を作ること!!

これはもう相手が認知症だろうとそうでなかろうと関係ありません。
人と接する上で一番重要なこと。

極意が信頼関係作りだと聞いて「な~んだ、そんなことか~。」と思いました?

「知ってるよ?教科書にも書いてあるし・・・。」と思いました??

でもね、信頼関係を侮ってはいけません!

本当に心底相手との信頼関係が築けたときは、実感として湧いてきます。
明らかに他の人には見せない表情を自分には見せてくれる。
他の誰でもない、自分を求めてくれる。
誰が言ってもダメなのに、自分が言うと納得してくれる。

そんな実感が沸いてくるはずなんです。

 

信頼関係があれば、いつでもどんなときにもうまくいくかというと、もちろんそうではありません。

お互い人間なので。
「今日はダメだったな~。」「普通にケンカしちゃった~。」なんてこともあります。

でも、相手が自分を信じてくれているかどうかというのは、ケンカしたって何したって、何モノにも代えがたい強い武器なんです。

家族は信頼関係があるけど、うまくいかないことがある

家族は確かに信頼関係があります。
しかも強い信頼関係。

でも、近い存在だからこそ難しい場合があります。

その原因は、お互いに期待してしまうこと。
「相手にこうであって欲しい」という期待が、介護をする側にもあるし、介護をされる側にもあります。

特に親子の抱く期待は、お互いにとても大きいですよね。

期待が大きければ大きいほど、そうならなかった時の気持ちの落差は激しくなります。
裏切られた感や絶望感を感じてしまいます。

また、遠慮なく甘えられる存在のため、他人が接するよりも大きく感情が出てしまいやすく、必要以上に傷つけてしまうことがあります。

「ありがとう。」

「ごめんね。」

他人にならすぐに言えるような言葉でも、親に言うのは少し照れたりしますよね。

言わなくてもいいことを言ってしまう。
本当に言わなければいけない大切なことが伝えられない。

関係が近いからこそ、うまくいかないこともあるのです。

相手に何かを求めたり、期待しない

相手の変化を期待せずに、愛情をもって接していれば、いつの間にか心を開いてくれていたということがあります。

うまくいかないときでも、きっといつか何とかなるだろうと、気長に待つことも大事。
すぐに結果を求めないこと。

なんとかなるというのは、認知症が治るとかそういうことではなくて、認知症の人が自分の現状に折り合いをつけられるということ。
認知症の人に関わる周りの人たちが、現状に折り合いをつけられるということです。

もう一つのポイント

認知症の人と関わる・・・という視点ではなく、私の目の前にいる○○さんには、認知症の症状があるという視点に変換してみてはいかがでしょうか。

家族や友人であれば、昔からのその人を知っているので、「○○さん」という見方ができますが、介護の仕事をしている人は、認知症になってからのその人に出会うことがほとんどだと思います。

だから、認知症という症状や病気に大きく注目してしまいがちです。

あたかも認知症がその人の全人格を占めているかのように感じてしまうかもしれないですが、認知症というのは、その人のほんの一部分でしかありません。

まず相手がどんな人なのか『人を見る』こと。
症状ではなく、『人を見る』!

そして、その人と深くお知り合いになり、信頼関係を築いていくことが大切です。

認知症ケアのコツ

肝心の認知症ケアのコツについてですが

否定しないこと
相手の世界に合わせること
説得するのではなく、納得してもらえるように話をすること
表情や言葉遣いに気をつけ、穏やかに伝えること

などがありますが、これらの具体的な解説については、これから少しずつ書いていこうと思います。
このWEBマガジンの『認知症』のカテゴリー記事全てが大切なことをお伝えしている記事ですので、合わせてお読みいただければと思います。



  
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