【認知症介護】待てばわかる、認知症の人の生活能力

一旦介護を始めてしまうと、その方(要介護者)が本当はどれくらい生活動作ができるのか、正確な能力を把握することが難しくなります。

その理由は、必要以上に介助をしてしまう介護者にあります。

待てない介護者

認知症の症状に失行というものがあります。
洋服の着方を忘れてしまったり、歯磨きの仕方を忘れてしまったり・・・生活行為のやり方を忘れてしまうというものです。

何度かできない状態を目にすると、周りにいる人たちは、『もうできない』と判断してしまいます。
「できないから介助が必要」と思ってしまいます。

認知症が深まれば、確かに少しずつできないことは増えてはいきますが、全くできない状態になるまでにはしばらく期間を要します。
昨日今日で全部ができなくなるわけではありません。

それでも、介護者はついつい手伝おうと口を出したり手を出したりしてしまいます。

本当は部分的にでもご自分でできることがあるはずなのに、初めから最後まで全てを介助してしまうこともあります。

それは、手伝ってあげたいという想いからなのか、どうせできないからという諦めからなのか、介護者の方でやった方が早いという時間短縮のためなのか・・・。
いろんな理由があるかとは思いますが、介護者のペースで介護をしていると相手のことが見えなくなってしまいます。

そして、いつの間にか本当に何もできない状態になってしまい、全介助が必要となってしまいます。

介護負担を嘆くのであれば、必要以上に介助をしないこと

介護者は介護負担を嘆きますが、まだできることがたくさんある状態から全てを介助していると、本当に何もできなくなってしまいます。
初めから全部介助をしていたら、必然的に本人は考えなくなるし行為をしなくなります。

本人が自分でやる機会を介護者が奪っているのです。
介助するからできなくなる。

負担が重くなる状況をを自らが招いているといえます。

ご自分で少しでもやってもらおうとすると、時間がかかります。
ゆっくり関わる余裕がないという方もいらっしゃるかもしれませんが、介護の基本は『待つこと』です。

介護者が待った分だけ、相手は自分で考え、自分で行動されます。
それが結果的に自分でできることを維持することにもつながります。

ただ、自立と依存のバランスをとることは大切です。
「なんでも自分でさせなければ」と思うと、ご本人が「手伝ってほしい、助けてほしい」と思っている時にも突き放してしまうことになるので、いつもいつもがんばってもらうのではなく、自立と依存のバランスをうまくとりながら、助けを求めている時には甘えさせてあげましょう。

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2017.10.13

介護の基本は待つこと

認知症の方が何か生活行為をするときに、何度かできない場面を目の当たりにすると「もうできなくなってしまった」と思ってしまいがちですが、日によって、または時間帯によってはできる時があります。

できるかできないかというのは、待ってみないとわかりません。
何も言わず、もしくは声掛けをしてみて、少し待ってみる。

いい介護とは、全てをお手伝いすることではありません。
手早く介助を行うことでもありません。

ご自分でされるのを見守ること。
できない部分だけお手伝いすることです。

今日はどこまでできるかな・・・。
手伝いが必要な部分はどこかな・・・。
という目で、気長に待ってみましょう。

意外に全部自分でできた!なんていう日もあります。
逆に全くできなかったという日もあります。

待ってみて、ご本人が困っている様子ならお手伝いしてあげましょう。

 

認知症の人が何もできないと思うのは大きな間違いです。
介護者の先入観に基づいた行動は、相手の能力を低下させてしまいます。
「どうせできない」、「こっちでやった方が早い」と思って介助をしてしまうと、できないことはどんどん増えていきます。

相手の実際の様子を見ながら、今はできそう・・・とか、今は難しそう・・・とかその時々によって見極めながら支援していく必要があります。

そのためには、介助をする手をいつもよりも5~10秒止めて様子を見てみましょう。
自分でできるような声の掛け方やフォローをしていきましょう。



  
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