認知症の日内変動の原因

認知症の方のなかには、一日のうちで認知症状がひどく現れる時間帯があったり、気分が変動したりする時間帯があります。

毎日の様子を見ていると、夕方になるとソワソワ落ち着かなくなるという方や、夜になると目が冴えて気分が不安定になったり、幻視をみたりするという症状が現れる方がいらっしゃることがわかります。

また、午前中は気分が優れず、朝なかなか起きられなかったりイライラしたり、涙もろくなるという方もいらっしゃいます。

なぜ一日の内でこのような変動があるのでしょうか?
また、これらの原因はいったい何なのでしょうか?

認知症状が変動する原因とは?

①夕方になるとソワソワ落ち着かなくなるのはナゼ?

原因の一つに、脱水によるせん妄が考えられます。脱水によるせん妄は夕方から夜にかけて症状が現れやすいのが特徴です。
せん妄についての詳しい記事はこちら↓

認知症によく似た症状が起こる【せん妄】って何?

2017.12.11

もう一つは、夕方になると「家に帰らなければいけない」「子供のごはんを作ってやらなければいけない」と言う黄昏症候群。
夕方はそもそも世の中全体が「家に帰る」と動き出す時間帯なので、その雰囲気を感じてソワソワしてしまうのかもしれないですね。
黄昏症候群についての詳しい記事はこちら↓

認知症高齢者に多い黄昏症候群って何?原因と対応の仕方

2017.12.11
②夜になると気分が不安定になり幻視をみたりするのはナゼ?

これもせん妄が考えられます。
昼間はなんともないのに、夜になると異様に目がギラギラとして鋭くなったり、興奮気味になったり、つじつまの合わないことを言い出したりする。
せん妄は脱水によるものだけでなく、便秘などの体の不調や風邪薬などの頓服薬によっても起こることがあります。

③体調は整っているのに、幻覚や妄想があるのはナゼ?

脱水でもない、便秘でもない、体の調子はいいのに一日のうちで感情の起伏が激しい、上手く眠れない、幻視が見えたり妄想がある場合は、レビー小体型認知症の可能性もあります。

レビー小体型認知症は、日内変動が激しいという特徴があります。
そして特に夜に幻視が見えることが多いといわれています。

この場合は、『状態が悪い時もあれば、必ずいい時がある。ずっと悪い状態が続くわけではない。』ということを念頭に置いて、見守ることも必要です。
少し興奮状態の時には距離をとって見守ることで、時間が経てばまた元のいい状態に戻られます。

レビー小体型認知症は、状況に対しての理解力なども一日のうちで変動があるので、状態の良くない時にはそっと見守ったりサポートに徹して、状態のいい時にたくさんお話をしたり、一緒に何か活動をしたりするといいと思います。

④午前中に気分が優れない。イライラしたり涙もろくなったりするのはナゼ?

朝気分が優れないというのは、うつ傾向にあると考えられます。

うつの症状は午前中にひどく現れ、夕方にかけて改善していくという特徴があります。

気分障害から、体のだるさや痛みなどの身体的な不調を訴えられることもあります。
朝とても腰を痛がる⇒病院に行って診てもらっても特に異常はない⇒とても痛がっていたと思ったら、気分が良くなるとすっかり痛みが消え、ケロッとしている。。。なんていうことも多々あります。

体の調子を整えることが大切

こういった日内変動は、レビー小体型認知症であれば、認知症特有の症状といえるかもしれませんが、実はそれ以外に原因がある場合も多いのです。
認知症に伴って併発している病気や低栄養、脱水、便秘などから起こる症状により、心身の状態が悪化している場合もあります。

一見、認知症が進んだ!?と思えるような場合でも、ご本人の体調や環境を整えることで、症状が改善することがあります。
せん妄を併発する病気として、治せないもの(ガンなど)もあれば、日常的な配慮で治せる病気(脱水や便秘)などもあります。
何が原因で、今の状況が起こっているのかを考えてみると、改善するための策が見つかるかもしれませんね。



  
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