今日から入居施設で介護職員として働くことになったAさん。
介護現場ではいったいどんなことが待ち受けているのでしょうか?
そしてAさんはどのようなことで悩むのでしょうか?
今回お悩みは【申し送り編】です。
朝の申し送りで感じる戸惑い
出勤して早々、朝の申し送りに参加することになりました。
昨日の夜間帯であったことや、大切なこと、職員間で共有しておく必要があることなどを伝え合う場。
ここで改めて新人職員として自己紹介を行います。
※大きい施設であれば、全体の申し送り(各事業所の代表が集まる申し送り)と各フロアに分かれての申し送りと2回行うことがあります。
全体の申し送りでは、夜間帯の様子を簡潔に伝え、自分のフロアでの申し送りでは、夜間帯の様子に加え、前日からの送りや注意事項、その日の目標や気になるご利用者についてなど、ミニミーティングのような形になることもあります。
また、最近では申し送りを行わないという施設も増えてきています。
~申し送りに参加したAさんの感想~
はぁ~。自己紹介緊張した~。
まぁ、それはいいとして・・・申し送りの話聞いてたけど、職員さんたちが話してる内容が全くわからない。。。
病気?薬の名前?難しい言葉がいっぱい出てくる。
誰の何について話してるんだろう?
何に注意しろって??
ここで言われたこと全部覚えなきゃいけないのかな?
・・・さっぱりわからない。ついていけるかな・・・。
しかも、私もいつかアレ(申し送る側)をやるんだよね?
あんなに要点をまとめることなんてできないよ。
しかもみんなの前で、緊張する。。。
どうしよう。。。
解説①申し送りの内容について
介護の仕事を始めた初日はとにかくわからないことだらけです。
なので、とりあえず申し送りの内容は、わからなければ聞き流しましょう。
初日から全てを理解する必要はありません。
今はとにかく、ご利用者の顔と名前を覚えることが先です。
実際に実務に入るころから、注意深く聞くようにし、わからないことは先輩に積極的に質問をするようにしましょう。
申し送りでは、利用者さんの抱える病気についての理解などが必要になってきます。
心身の状態の変化に合わせて対応を変えたり、医師からの指示を守らなければなりません。
そのため、普段のその方の状態を知っておく必要があります。
体の状態、心の状態、飲まれている薬などです。
でも、焦って覚える必要はありません。
ご利用者と一緒に過ごしていくうちに、その方のことはわかるようになりますし、薬の情報などは、服薬介助を行うなかで、この方はどんな薬を飲まれているのかな?と興味をもった時点で調べればいいと思います。
初めからご利用者の情報を全て丸暗記する必要はありません。
まずは、人に興味を持ちましょう。
そして、この人のことが知りたい!という思いから、生活歴を含め、病気やお薬のこと等も知るようにしましょう。
解説②申し送りの仕方について
人前で話すことが苦手、文章をまとめるのが苦手、という人は多いと思います。
でも、慣れます!
一人で夜勤を行うようになる前に、何度か先輩職員さんがついて一緒に夜勤をします。
そして初めは、夜間帯であったことを、「これは報告してください。」「これはいつものことだから報告しなくていいですよ。」というように教えてくださいます。
また、他の夜勤者さんの申し送りを聞くうちに、どんなことを申し送ればいいのかがわかってきます。
夜間帯の記録は、夜勤日誌等に書くことになると思いますので、何も見ずに言葉だけで伝える(申し送りをする)わけではありません。
夜勤日誌の書き方なども、他の夜勤者さんのを参考に、初めは書き方を真似して書いてみるといいと思います。
一人で夜勤をする(申し送りをする)までにはまだまだ時間がありますので、焦らず、ゆっくり覚えていきましょう。
>>新人介護職員1日目の悩みと解説③【利用者さんについて】に続く