介護の仕事に関わらず、仕事がなかなか覚えられないという悩みを抱えている人も多いと思います。
覚える速さには個人差がありますが、なかなか覚えられない状況が続くと、先輩からの接し方もだんだんきつくなってしまうことがありますよね。。。
注意されたことに対して同じ失敗を繰り返してしまうと、「前にも行ったよね?」とか、「なんで忘れるの?」などと言われてしまいます。
そうすると「失敗したらどうしよう・・・」と不安になったり、「今日も先輩から怒られるのかな・・・」と怖くなっったりしてしまいます。
不安や恐怖感を抱いていると、なぜかそれが現実となってしまい、実際に失敗してまた怒られる・・・という悪循環に陥り、その結果仕事に行きたくなくなったり、辞めたくなったりしてしまいます。
不安・恐怖⇒失敗する⇒怒られる⇒恐怖の悪順から抜け出すためには
この悪循環から抜け出すためには、仕事を覚えるということと、積極的になるということが必要です。
仕事を覚えるのにはコツがあります!
コツを掴んで実践していけば、覚えることができるようになります。
また、たとえなかなか仕事を覚えられなかったとしても、覚えようと頑張っている姿勢を見れば、先輩たちは応援してくれるようになると思いますので、自分からアクションを起こしていきましょう。
介護の仕事を覚えるコツ
コツ① 覚えようと意識する
聞く姿勢というのはとても大切で、なにげなく聞いているだけではなかなか頭に入りません。
記憶をとどめておこうと意識して聞くということが必要です。
仕事が覚えられない方のなかには、「聞く」という態勢が整っていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「わからなかったらまたその時に教えてもらえばいいや」と話半分で聞く
⇒「一度しか教えてもらえないかもしれない」と、少し自分に緊張感をもたせて真剣に覚えようと意識して聞く
「なんかいろいろ言われてよくわからないな~」と理解していないのにもかかわらず、その場をやり過ごしてしまう
⇒わからないことはその場で必ず質問して理解する
⇒自分がどこまで理解しているのか、先輩に「確認させていただきたいのですが、こういうことですよね?これで合っていますか?」と確認する
コツ② 情報の整理をする
仕事を教わるときには、たくさんの情報に触れます。
しかも初めて聞く慣れないことばかりで、それを一気に頭に詰め込むので、頭の中がすぐには整理できません。
そして、何が大切な情報なのかがわからなくなってしまう場合が多いのです。
そこで、情報をカテゴリー分けしてみることをおすすめします。
禁止事項・注意事項
してはいけないことや、気を付けるべき点
「これ間違えないように気を付けてね。」
「これやらないように気を付けてね。」
「ここ注意してね。」という言い方で伝えられること
仕事の内容ややり方・タイムスケジュール
動作の手順や動き方、一日の流れなど
「こういうやり方をします」
「こういう手順でやります。」という言い方で伝えられること
ご利用者の特徴
それぞれの性格やクセなど
これは自分でご利用者と接して知っていけばわかることなのですが、事前に先輩から情報をもらえることもあるので参考にしましょう。
「右耳が聞こえないから、左側から話しかけてあげてね。」など。
ケアをうまくできるコツ
初めは注意点や手順等を覚えることで精一杯かもしれませんが、先輩はうまくできるコツを知っています。
それを積極的に教えて下さる場合もありますが、自分から質問することで先輩の知恵や技術などスキルをもらうことができます。
これらの情報の中でも一番重要なのは、禁止事項・注意事項です。
介護の現場ではちょっとしたミスが命にかかわるような一大事に発展してしまうこともあるからです。
その他は、経験を通して慣れれば自然とできるようになりますし、介護の仕事はその時の状況に合わせて判断して動く仕事でもありますので、最低限の基準(禁忌事項・注意事項)をしっかりと頭に入れておけば、あとはいろんなことを自分でチャレンジしてもいい職場でもあります。
教わったことをその通りにやらなければならない場合と、自分で創造していく必要のある場合がありますので、まずは、重要な情報から優先的に覚えるようにしていきましょう。
コツ③ 先輩に質問をする
前述にもありますが、わからないことをそのままやり過ごしてしまうと、後でとても困る経験をすることになります。
教わった時にわからないことや疑問があれば必ず聞くようにしましょう。
また、その場では理解できていたとしても、家に帰ってみると「あれってどういうことだったんだっけ??」と疑問がわいてくることもあります。
その疑問をメモしておき、出勤したときに、「この前教わったあのことなんですが、もう一度確認させていただいてもいいですか?」と
質問をしてみましょう。
質問するときは具体的に、どの部分がわかってどの部分がわからないのかを伝えるようにしましょう。
わからないことや疑問はそのままにしないということがポイントです。
コツ④ メモをとる
頭で覚えられない方は、メモをするようにしましょう。
小さなメモ用紙を用意して、教わったことをすぐに書き取れるようにします。
ただ、一日の内でいろんなことを教わると、同じページにたくさんの情報を書いてしまったり、時系列がバラバラだったりするので、次に見返す時にどこに何が書いてあるのかがわかりにくいという場合があります。
そこで、メモとは別にノートを一冊用意して、自分なりのマニュアルを作ってみましょう。
その日のうちに教わったことを振り返る時間を設け、思い出しながらまとめていきます。
ご利用者一人ひとりの情報や気をつける点
タイムスケジュールや、日課となっているご利用者のケア、その他の仕事内容などを書き込む
勤務別にまとめたり仕事内容別にまとめておくと、整理されて頭に入りやすく、予習復習がしやすいので、早く仕事を覚えられるようになります。
仕事に入る前に見返すとより効果的です。
介護はマニュアルどおりにはいかない。。。ですが、書くことによって、物事の特徴やコツをつかみやすくなるのでおすすめです。
介護の仕事は特に、ご利用者さん一人ひとりのことを深く知る必要があり、ケアの方法や気を付けなければならないことなどもそれぞれ違うので、覚えるのが大変だと思います。
それでも、小さなミスが命にかかわることもあり、「忘れてた」では済まされない場合があるということも事実なので、ぜひ覚えるためのコツを活用してみてください。