体調を整えれば認知症は改善する!?

高齢者が体調不良の時には、認知症によく似た症状が現れることがあります。

脱水や便秘時に表れるせん妄について、詳しくはこちら↓の記事をご覧ください。

認知症によく似た症状が起こる【せん妄】って何?

2017年12月11日

脱水になると、、、
意識がもうろうとしてつじつまが合わないことを言ったり、イライラして興奮状態になったりします。
脱水がひどくなると微熱が出たり、元気がなくなって目がうつろになり、食欲がなくなったりもします。

便秘の時は、、、
そわそわして落ち着かなかったり、怒りやすくなったり興奮状態になったりします。

脱水や便秘の他にも、食事をあまり摂らないことで起こる低栄養があります。
低栄養の傾向にある65歳以上の方の割合は、約20%と言われているのです。

低栄養になると、、、
食べ力は元気の源と言われるように、栄養不足になると元気がなくなります。
体力がなくなれば疲れやすくなり、何をするにも意欲がなくなってきて、寝て過ごすことが多くなってきます。
力が入らない状態というのは、座っているだけでも疲れてしまいますよね。
ついつい横になって過ごすのですが、そうするとさらに体力や食欲がなくなり、悪循環になってしまいます。

 

最近なんだかイライラしているな~とか元気がないな~とか、会話がかみ合わなくて認知症が進んだ!?と思うときには、まずは体の状態を整えてみましょう。
体の状態を整えるだけで、あれ?認知症が治った?と錯覚するほど穏やかに元気に生活されることがあります。
厳密にいうと、上記の症状は認知症が原因で起こっている症状ではなかったということですね。

水分や栄養、便秘だけでなく、痛いところやかゆいところがないかどうかという点も大きなチェックポイントです。

基礎体力をつける

私たちが仕事をしたり遊びに出かけたり、生活するときの基本に、『元気な体』というものがあります。
38度の熱があっては、何をするにしてもつらいですよね?

ほとんどの高齢者の方々は何かしら病気を抱えています。
精神的な病気だけでなく、身体的な病気もです。

病気を抱えている他にも、高齢者は脱水になりやすく、熱が出やすかったり疲れやすかったりします。
食欲不振や気分不良などにもなりやすいです。
そのことが原因で、さらに持病を悪化させることがあります。

では、年をとったり、病気になってしまったら、自分らしく生活していくことはできないのでしょうか??

病気と付き合いながら、その人らしく生活していくためには『一応病気を持っているはいるけれども、それなりにいい状態を保っている』ことが必要なのではないかなと思います。

では、どうすればそのいい状態が保てるのでしょうか??
それは、
・水分や食事をしっかりととる(※病気によっては水分や食事の摂取量に制限がある場合もあるので主治医と相談しましょう)
・よく眠る
・体内に排泄物をためこまない
・日中なるべく床(トコ)から起きて過ごす
・免疫力をつける(よく笑う・程よい運動や日光浴をする)

精神的ないい状態を保つには??
・心を癒す(自然に触れたり、音楽を聴いたり・・・好きなことをする)
・心を活気づける(人とおしゃべりしたり、スキンシップしたり笑ったり、元気になるようなことをする)

活動する上での土台となる基礎体力がつけば、生活の幅はもっと広がっていきます。



  
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