【介護職員の緊急時連絡体制】上司または看護師への報告のポイント

夜勤などで、ご利用者に特変があったときには、上司(または看護師)に電話連絡をして、指示を仰ぐ場合があります。

今回は、その報告の仕方についてのポイントをご紹介いたします。

【緊急時の連絡体制】報告のポイント

上司(または看護師)に状況説明をするときに、あまりにも情報が少ないと、適切な指示をもらえないことがあります。

連絡を受けた人(上司または看護師)は、夜勤者からの情報をもとに判断をして指示を出さなければなりません。

【転倒の場合】
情報が少ない報告の例

スタッフA「〇〇さんが転倒しました~!」
報告を受けた看護師「それで本人はどんな状態?」
スタッフA「右足が痛いそうです。」
看護師「右足のどの辺?赤くなったり腫れたりしてる?」
スタッフA「えっと・・・ちょっと、詳しくはわかりません。」
看護師「ちょっと見て確認して。」
スタッフA「はい。わかりました。」
看護師「・・・」

夜勤者は状況に驚いて、慌てて連絡をする場合があるのですが、その時に「〇〇さんが転倒しました!」とだけ伝えても、連絡を受けた方は〇〇さんが今どのような状況なのかが全くわかりません。

上司や看護師が夜勤者に質問を繰り返しながら情報収集を行っていくことになります。

そして、得た情報から状況を判断して、そのまま様子をみるのか、それとも何か処置をするのか、救急で病院に行く必要があるのかなどの指示を出します。

「どこを打った?」とか、「痛みはある?」と聞いても、「わかりません。」となると、そこから情報収集が始まるので、判断や指示に時間がかかってしまいます。
「わかりません。」という言葉ひとつでも、確認してみたが、本人の言葉があいまいで本当のことがわからなかったのか、それとも確認をしていないのか、ということでも大きく異なります。

何か特別なことが起こると気が動転してしまい、慌てて連絡をするので、「バイタルは?」と聞いても、「まだ測っていません。。。」となることも多いのです。

仕事に慣れないうちは、電話先で指示をもらいながら患部の確認をしたり、バイタルを測ったりしてみてもいいと思いますが、なるべく先に、報告するための必要な情報を集めておいてから連絡をするといいと思います。

勤務者があらかじめ情報収集を行ってから報告する例

スタッフB「〇〇さんが何時に居室で転倒されて、本人の話では頭部は打っていないみたいなんですが、右足の大腿部を痛がられています。
動かすことは可能で、介助でベッドまで戻られました。今のところ赤みや腫れはありません。バイタルはいくらいくらです。」
看護師「わかりました。湿布を貼って様子をみましょう。もしも腫れてきたり痛みがひどくなったらまた連絡して。」

となります。

必要な情報を伝えると、判断や指示をする側もやりやすくなります。

伝える情報

【転倒の場合】

転倒の状況 何時にどのような状態で転倒したのか
患部の状態 痛み(動かすことができるかどうか)や赤み、腫れの有無
バイタル
本人の様子(表情が険しい、転倒したことに対してショックを受けている、気にしていない様子など)

【発熱の場合】

バイタル 何時に何度あり、クーリングなどをした結果、どうなったのか(対症療法を行っても熱が下がらないなど)
本人の様子(寒気がする、ゼイゼイと苦しそう、熱があることを自覚していない様子など)

 

その他にも、発作や嘔吐下痢、興奮状態など様々な状況で報告をして指示を仰ぐ場合があると思います。

状況に応じて、どのようなことを伝えればいいのか、また、どのような場合に報告をすればいいのか(すぐに報告した方がいいのか、事後報告でいいのかなど)上司や看護師さんと一緒に情報の整理をしていくと、スムーズに行えると思います。



  
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