【施設ケアプラン】アセスメント(情報収集)で失敗しやすい例

ケアプランを立てるときにはまずアセスメントを行います。
アセスメントがしっかりとできていれば、もうほとんどケアプランが見えてくるので、あとは書式に書くだけというくらいに簡単になります。

でも、ケアプランを作成する時だけ一生懸命情報を集めようとしてもなかなか情報は集まらないものです。
ですので、日頃から情報集めを心がける必要があります。

今回はそのアセスメント(情報収集+課題分析)のなかでも特に情報収集をする際の注意点についてお話をしていきたいと思います。

情報収集の落とし穴

情報収集には落とし穴が2つあります。

情報収集に慣れていない方は、この落とし穴によくはまってしまいます。
でも、慣れてくればしっかりと情報を集めることができるので、今回ご紹介する注意点を意識して、ご利用者さんと接してみてください。

情報収集の落とし穴① 情報収集をしたつもりになっている

一つ目の落とし穴は、ご利用者から話を聞いて、情報収集をしたつもりになっているということです。
ご本人からの言葉を聞いて、わかったつもりになってしまっていることがあります。
本当に大切な核心部分にはまだ触れていないのにも関わらず、情報収集を終えてしまっているのです。

どういうことかというと、例えば・・・

あるご利用者さんが「歯が痛い!」と、スタッフの一人に訴えたとします。
そのスタッフは、これは大変!と他のスタッフに伝えに行きます。

スタッフA「〇〇さん歯が痛いそうです。」
スタッフB「どんな状態になってる?」
スタッフA「見ていないからわかりません。」
スタッフB「どこの歯が痛いって?」
スタッフA「・・・そこまで聞いていないのでわかりません。ただ歯が痛いって・・・。」
スタッフB「・・・」

スタッフ同士のやりとりならまだしも、状況を報告するために、ドクター、あるいはご家族との間でこのやりとりしてしまうこともあるのです。

知っている情報が少なすぎると、患部がどのような状態になっているのかをスタッフ同士で共有することができません。
だから、第3者に状況を聞かれたとしても「わかりません。ただ歯が痛いと言われています。」と答えてしまうことになります。

これでは報告を受けた方も判断しかねますよね?

歯茎が腫れているか?出血しているか?救急で見てもらう必要があるのか?ごはんは食べられるのか?食事形態を変更した方がいいのか?などなど。

ただご本人から歯が痛いという訴えを受けて、すぐに他の人にそのままを報告をしてしまうのではなく、まずはどこが痛むのか、そして患部はどのような状態になっているのかを自分の目で見て確かめる必要があります。

それを確認した上で、先輩や上司、あるいは病院の先生やご家族に報告できるといいですね。

話ができない人のアセスメントはどうやる?という記事でもお伝えしたように、ご本人から何かを言われたとしたら、そこでわかったつもりにならずに、何がどうなのかを深く掘り下げて考えてみる必要があります。
掘り下げて考え、更にご本人に質問をしたり実際に見せてもらうことで、真実に辿り着くことができます。

【認知症介護ケアプラン】話ができない人のアセスメントはどうやる?

2018.02.01

 

情報収集の落とし穴② 勝手な思い込み

二つ目の落とし穴はスタッフの勝手な思い込みです。

例えば、新人スタッフさんが何かをやってみよう!と思って、先輩に相談をしに行ったときに、勝手な思い込みで反対されてしまうという状況があります。

スタッフA「〇〇さんにこんなことしてみたらどうですかね?」
スタッフB「〇〇さん、たぶんそういうのあんまり好きじゃないと思うよ。」
スタッフA「やってみたことあるんですか?」
スタッフB「やってみたことはないけど、たぶんそうよ。」
スタッフA「・・・」

 

また、ターミナルケアの方(いよいよ床に臥せるようになった方)に対しての勝手な思い込みもあります。

スタッフC「〇〇さん起きたら(離床したら)体がしんどいから、起きてもらわない方がいいですよね?」
スタッフD「起きて過ごした時どんな様子だった?」
スタッフC「・・・さぁ、わたし起きて過ごしてみてもらったことがないから、わからないです。」
スタッフD「・・・起きてみてどうかを見てみようか。しんどそうなら休んでもらおう。」
スタッフC「でもあれで起きたら絶対しんどいですよ。寝かせておいてあげた方がいいんじゃないですか?」
スタッフD「・・・でもやったことないんだよね?この間車いすに乗って散歩したとき、すごく気持ちよさそうな顔してたよ。」
スタッフC「そうなんですか?」

 

「~に違いない!」と思う根拠はいったい何でしょうか?
情報を他者に発信するときには、根拠をもって発信する必要があります。

介護の仕事は他者とチームを組んで行っているからです。
特に施設介護では、毎日スタッフ同士で情報のやりとりが行われます。

スタッフが個人的にいろいろと考えて、ご利用者にとって「こんなことをやってみてはどうかな?」と思い、実践していくことはとても大切です。
まだやったことのないことは、実際にやってみないと、その方にとっていいのか悪いのか、その方の反応を見てみなければわからないからです。

でも、他のスタッフに情報を発信するときには、この人はこれが好き、嫌い、この人はこんな人、と根拠もないのに決めつけて伝えてしまうと、周りのスタッフはあいまいな情報に振り回されてしまうことになったり、先入観をもって接してしまうようになります。

情報を伝えるときには、憶測(いいかげんな推測)でものを言わないようし、根拠をもって伝えるようにしましょう。

「この間こんなことがあって、こんな表情をされていました。
この間こんなことを言われていました。
だから私はこのように考えます。」

という、事実+推測で伝える。

自分の発信する情報には責任をもちましょう。

情報収集のポイントまとめ

①「なぜ、なにが、どこが、どうして」を深く探る
 いまよりも3歩突っ込んで話を聞こう!

②実際にやってみてどうかを確認する
 ご本人の表情や言動や行動を注意深く見てみよう!

このポイントに注意して情報収集を行えば、ご本人が望んでいることや望まないことがわかってくるようになります。
言葉だけを信じるのではなく、表情や行動などからもご本人の気持ちを考えられるようになります。

介護はチームで行い、みんなでご利用者を支えていきます。
特に施設介護ではそれが顕著です。

知っている情報は他スタッフと分かち合いましょう(情報の共有)。
そして、事実(根拠)に基づいた他スタッフの意見を信頼しましょう。



  
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