【介護職員は手荒れがつらい】手荒れケアとおすすめハンドクリーム

日々、手洗いや消毒を繰り返す介護士は手荒れをしやすく、手荒れに悩まされることも多いと思います。

今回はその手荒れについてその原因やケアの仕方をご紹介いたします。

手荒れが原因で介護職を退職!?

たかが手荒れと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は介護の仕事を辞める原因として「手荒れがひどくて、介護の仕事を続けている限り治らないから」という理由もあるのです。

手荒れがひどい方は、出血や痛み、あるいはかゆみが強く、とても辛くて他の方のお世話をするどころではなくなってしまう状況なのかもしれませんね。

介護現場での手荒れの原因とは

介護現場では、とにかく手洗い&消毒をよく行います。
衛生面のためにも感染予防のためにも、一ケア一手洗いが原則なので、お一人ずつケアが終わるたびに手洗いと消毒を行い、新しく手袋をし直します。

手洗いや消毒を繰り返すことで手が荒れるのもあるのですが、手袋の質が合わなくて手が荒れてしまう場合もあります。

施設によっては、安くて大量購入できる手洗い石鹸や手袋を使っている場合も多く、その質の悪さからひどい手荒れに発展してしまうこともあります。

また、入浴介助などで長時間お湯や石鹸に触れていたり、グループホームなどでは食器洗いなどの仕事もあるので、たくさんの食器を洗うことで手荒れの原因にもなってしまいます。

このように、とにかく水やお湯、石鹸や消毒に触れる機会がとても多いのが介護の現場です。

水や石鹸、消毒などの刺激により皮膚の表面を覆っている皮脂がとれてしまい乾燥します。
皮脂は外的な刺激から身を守るバリア機能があるのですが、それがなくなって乾燥することによって、余計に刺激を受けやすい状態になるといった悪循環に陥ってしまうんですね。

しかし、これだけ手洗い消毒を繰り返していても、手荒れをしにくい方もいます。
手荒れをしやすいかどうかというのは、乾燥肌や敏感肌、アレルギー体質など、その方の体質によっても変わってきます。

手荒れの症状

一言に手荒れと言っても実はその段階・症状によって、それぞれ名前(診断名)が異なります。

乾燥
手が乾燥していて、カサカサしている状態

手荒れ
軽くひび割れている状態

ひび割れ
ひび割れが目立つ状態

あかぎれ
赤みが目立ち、ひび割れから出血している状態。

手湿疹
ブツブツや水泡ができ、かゆみを伴う状態

ただれ
皮がめくれたり水泡が破れ、汁が出て痛みやかゆみがひどい状態

手湿疹やただれた状態になると、自己ケアでは改善が難しいので、病院に行って診察を受け、適切な処置やお薬の処方をしてもらってください。

自分でできる手荒れケア

上記の症状でいうと、あかぎれくらいまでであれば、セルフケアで治すことが可能です。
でも、そこまで悪化させないということが大切ですよね。

手荒れにならないようにするために重要なことは保湿です。

乾燥しないようにしっかりと保湿をすること。

水や石鹸、消毒により、皮脂が剥がれ落ちてしまい、乾燥する⇒乾燥することで、さらに外的な刺激に弱くなる

ですので、手洗い後は保湿剤を使って、しっかりと皮膚を保護することが大切です。

そうはいっても、しょっちゅう手洗いをすれば、保湿剤を塗ってもすぐに落ちてしまい、意味がないのでは?と思われる方も多いかもしれませんが、やるのとやらないのとではかなりの違いがあります。

また、水に触れる機会の少ない夜、寝る前に保湿剤を塗って、綿の手袋をして寝ると症状の改善が期待できます。
ただし、これは乾燥の強い冬や手荒れのある時にのみ行うようにするといいです。

手荒れにおすすめのハンドクリーム

ハンドクリームと題しましたが、実はおすすめするのはクリームではありません。

一つ目はローションです。

職場で使うなら3Mキャビロン ハンドモイスチャーローション。

こちらはポンプ式タイプなので、いちいちキャップを外して塗る手間もなく、石鹸や消毒液の隣に置いておけば、手洗い後すぐに保湿を行うことができます。

3Mキャビロン ハンドモイスチャーローションの特徴

医療従事者向けのローションで、多くの看護師さんや介護士さんが使用しています。

スルッと手になじむ使用感で、ベタベタしないのが特徴的です。

介護施設では、物や人に触れる機会がとても多いですよね。

ワセリンを使用している職員さんが触った車いすを触ると、持ち手がベタベタしていた、なんていうこともあるかと思います。
ハンドクリーム等を使用していない者からすると、そのベタベタ感はあまりいい気持ちはしません。

複数のスタッフで働く現場としては、他者のことも考えてベタつきの少ないものを使用したいですよね。

ワセリンを使用していないのにも関わらず、アルコールや水に対して、ワセリンと同程度の保護機能があります。

また、保護の持続性も高く、手洗いを行った後でも潤いは残ります。

保湿だけでなく肌の状態を整えてくれるので、繰り返し使うことで手荒れの改善に期待できます。

手荒れに悩む職員さんが多い現場であれば、施設で購入してもらってはいかがでしょうか。

手洗いごとに毎回保湿ケアを行っていけば、手荒れを防ぐことができます。

医療従事者向けに作られた商品ではあるのですが、通販で購入ができるので家庭用での使用もおすすめです。

 

続いて軟膏です。

身近なドラッグストアで買いたい!という方に。

手荒れの修復に信頼を置いている商品はこちら↓「間宮」アロエ軟膏です。

「間宮」アロエ軟膏の特徴

アロエ成分が入っている、ワセリン使用の軟膏です。

軟膏は少しかためでのばしづらく、香料も入っているので、好き嫌いの分かれるところですが、これでひび割れ・あかぎれが改善したという方も多く、人気があります。※効果には個人差があります。

同じようにアロエ成分配合のものも数多くありますが、筆者は個人的にこちらの商品が一番好きです。※個人の感想です。

ワセリンが入っているので、皮膚を覆ってガッツリ保護しているという感じがします。

こちらはべたつきのある商品なので、就寝前の使用に向いています。
寝る前に塗って手袋をして寝ると翌日も肌がしっとりしています。

切り傷ややけどや打ち身などにも使えるので、自宅に常備しておくといい一品かもしれません。



  
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